6月は「食育週間」です。食育の原点は『腹ペコ』にあり


ページ番号1001133  更新日 平成29年3月29日


日頃、栄養に関する相談をお受けする仕事をしていると、行き交う人の食事にまつわる会話がとても気になります。
先日、街を歩いていると小さな子連れの親子の会話が聞こえてきました。「お腹と背中がくっついちゃうよ」と子ども。「おうちに帰ってご飯にしようね」とお母さん。今ではあまり聞かなくなった表現に、少し驚きを感じると共にとても微笑ましく感じました。きっとこのお子さんが食べる食事は、好き嫌いなくなんでも美味しく食べられるんだろうなと。

一昔前、美味しさを表す「ほっぺたが落ちる」という言葉もありました。お腹が空いた時に食べる美味しさは、まさしくこの言葉ががぴったりです。このような経験を小さい時からたくさん積み重ねて欲しいものですが、現実、私たちの身の回りには豊かな食品で溢れかえっています。

幼児健診でよく聴かれるお子さんの食事に関する相談は「遊び食い」「偏食」「むら食い」などが挙げられます。よくよくお話を聴いてみると、その背景には「間食」「ジュースなどの飲料水の飲みすぎ」「身体活動の不足」などが考えられ、さらに詳しくお話を聴いてみると、子どもの周りにいるご家族にも、飲料水を飲む習慣やお菓子を食べる習慣が見受けられます。また愛情の代わりにお菓子を差し出すおじいちゃんやおばあちゃんも登場。これでは、子どもたちのお腹は空きませんね。
これは、子どもたちだけに言えることではなく、私たち大人も同じことが言えます。体を動かした日のご飯はとても美味しく、3時にお友達とお茶した時に美味しいケーキを食べれば、その日の夕飯はなんとなく食欲がわきません。

私たちの健康はバランスのよい食生活の上に成り立ちます。食育月間のこの機会に、食事が美味しいと感じる感覚を見直してみませんか。

健康福祉部 健康づくり課 管理栄養士 鹿田しげみ

平成27年5月 熱海新聞掲載


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